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理事長 メッセージ

はじめに

 立川青年会議所は全国で300番目、東京都内では2番目に設立され、55年もの長きに亘る歴史がある組織です。そして、多くの先輩方が今まで途切れることなく強い志をもとに行動をしてきたお陰様で、地域における信頼も強固なものとなりつつあります。それは、立川青年会議所の偉大な財産と言えます。だからこそ、私たちもその先輩たちに倣い途切れることなく熱い志をもって、常に前進していかなければなりません。

 青年会議所運動は「修練」「奉仕」「友情」の三原則のもとに展開しています。メンバー一人ひとりが地域のため、未来を思い、自身を研鑽し修練を積んで行動することで、より良い社会へと繋がります。そして、その運動の過程でメンバー間においてはもちろん多くの人々との友情も育まれます。とはいえ、そうした運動を実践していくことは、決して簡単なものではありません。しかし、そうした困難を乗り越える道は必ず用意されるものです。

 私はこれまで6年間、立川青年会議所を軸に、この運動を行ってきました。その間、幾つもの失敗を経験してきました。自分本位で委員会を運営した結果、メンバーに集まってもらえなくなったことや、忙しさを言い訳に至らぬ事業計画を出した結果、運動の目的が達成されなかったこともあります。
しかし、その6年間で失敗をしたときにこそ立ち止まるのではなく、どうすれば事態を好転させることができるのかを常に考え、次に取るべき行動が大切であると学ばせていただきました。失敗に対する後悔の気持ちを、前向きな気持ちに変え、一つひとつの場面において真剣に向き合うことが大切なのです。
失敗は成長の糧です。失敗を怖れずに様々な課題に挑戦することが、自身の成長と地域の未来に繋がるのです。

子供たちのための新たなチャレンジ

 これまで、青少年育成事業として、子供たちの自己肯定感と地域愛を育むことを目的としてきました。今年度は、これらに加えて「思いやり」に着目します。子供たちが他者へ思いを寄せられるような豊かな心を育成する事業を展開していきます。

 現代の人々の出会いの形は大きく変化してきています。SNSの浸透により、これまでに出会ったこともない人の情報が簡単に手に入り繋がることができます。それ自体、決して悪いことではありませんが、私はコミュニケーションを大切にし、お互いに顔が見える社会が必要だと考えます。

 簡単に人と出会える時代だからこそ、子供たちには他者との関わり方について、いま一度、考える機会が必要だと思います。文部科学省は「現代の子供の成長と徳育をめぐる今日的課題」として「現在の日本の若者・子供たちには、他者への思いやりの心」や「人間関係を形成する力」の低下について警鐘を鳴らしています。子供たち自身、学校やクラブ活動を通じて、日頃から他の人と触れ合う機会が多いのにもかかわらず、現在の日本の子供には他者への思いやりが低下しているのではないかと懸念されているわけです。

 子供たちは日本の財産です。将来を担う子供たちが仲間とともに一つの目的を達成す
ることで自己肯定感を育み他者への思いやりを学んでいける場を提供していかなければ
なりません。
今年度私たちは、そのような場を提供するべく、新たなチャレンジを実践していきます。

思いやり溢れるグローバルな地域社会の構築

 2018年の訪日外国人旅行者数は3119万人でした。2013年には1036万人だったものが、わずか5年で約3倍に急増しています。また、日本の労働力人口の減少に歯止めがかからない中、国会では201862年12月に入管法が改正され、外国人労働者の受け入れ拡大に向けて大きく舵が切られました。この地域でも外国人労働者が年々増えています。旅行客だけでなく外国人労働者も含めて、様々な国で生まれ育った人々が日本へとやってくることになります。まさに、日本のグローバル化は一つの転換期を迎えています。そうした背景を見ると、この地域においてもグローバルな地域社会を目指していかなければなりません。

 日本青年会議所の綱領には、「国際的な責任を自覚し」や「明るい豊かな社会を築き上げよう」の一文が謳われています。新たなグローバル化のステージに入った日本、そして日本の首都である東京に位置するからこそ、立川青年会議所が先駆けて「明るい豊かな社会」の実現に向けて行動しなければなりません。
現在私たちは、韓国の温陽青年会議所と48年間に亘る姉妹関係にあります。また、2019年にはモンゴルのキャピタル青年会議所とも姉妹締結をしました。私たちは、同じ志をもつパートナーとして異なる文化で生まれ育ったメンバーとの交流を通じて、グローバルな視点をもつ重要性を学んできました。これは、ダイバーシティという考え方にも通じるものです。この学びは、立川青年会議所の歴史とともに私たちに連綿と受け継がれています。そうして受け継がれてきたものを大切にして、日本にやってくる様々なバックグラウンドを持つ人々との交流を通じて、多様な価値観が許容されることに繋がり豊かな社会の実現へと近づきます。それには、そういった人々に対する思いやりが不可欠であり、それは立川青年会議所のメンバー間で共有するだけでは足りません。私たちが目指すのは思いやりのあるグローバルな地域社会の実現です。そのために、メンバー一人ひとりが歴史とともに培ってきた学びを大切にして、それを地域に還元する必要があります。
そして誰もが、様々な文化に育った人々の気持ちをお互いに思いやり、認めることのできる地域社会を目指していきます。

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公益社団法人立川青年会議所

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