立川青年会議所のメンバー紹介シリーズ第15弾は、IT業界で20年の経験を持ち、これまでに3社の起業を成功させてきた株式会社FutureDining 代表取締役の飯島康友さん。
ITによる業務効率化で数多くの企業を支える一方、立川青年会議所では青少年育成事業に情熱を注ぎ、「ボランティアの価値を高める」という壮大な構想に挑んでいます。
ビジネスと社会貢献を両輪で動かし、常に未来を見据える連続起業家がJCで見つけた新たな挑戦とは――。その熱意の源泉に迫ります。
※本記事は2025年1月に取材したものです。所属や各種数値などは取材当時のものです。
プロフィール
名前:飯島 康友(いいじま やすとも)
入会年:2022年
所属:株式会社FutureDining
役職:代表取締役
所在地:〒191-0031 東京都日野市高幡591-8
HP:https://future-dining.com/
MAIL:info@future-dining.com
趣味・関心: 料理御朱印集め、漫画(キングダム、ワンピース)、メダカの育成(美しい品種の交配に夢中です!)
インタビュー
飯島さんの会社やお仕事について教えてください。
株式会社FutureDiningの代表として、IT技術を活用した伴走型の経営支援を行っています。主な事業は、システム開発やWeb制作、SNS運用を通じた業務効率化のサポートです。
Web業界に20年間携わり、これまで約650社の多岐にわたる業種のWebサポートを経験してきました。その知見を活かし、特に「人手をかけずに成果を出す仕組みづくり」を得意としています。クライアント様それぞれの現場の課題に寄り添い、ITによる業務の自動化や一元管理で、日々の業務をよりスムーズに、シンプルにするお手伝いをしています。
なぜ立川青年会議所に入会されたのですか?
自分の子どもに、地域活動にただ参加するだけでなく「運営に関わる体験」をしてほしいと思ったのがきっかけです。与えられる側ではなく、自ら考え、仲間と行動し、一緒に地域をつくっていく経験は、何よりも子どもの成長につながると考えました。
そのためにはまず、親である自分自身が地域の中で主体的に動く姿を見せることが大切だと感じ、立川JCへの入会を決意しました。JCは、親子で共に成長できる豊かな機会にあふれた場所だと実感しています。
入会後の活動について教えてください。
2022年に入会し、青少年委員会の委員としてJC活動をスタートしました。2023年はGlobal青少年委員会で、子どもたちが世界とつながる事業に携わりました。
2024年には拡大交流委員会の副委員長を拝命し、委員会全体の運営支援やメンバー拡大など、裏方として組織を支える役割を学びました。そして2025年は「笑顔咲かせる青少年委員会」に所属し、これまでの経験を活かして、子どもたちが運営にも関われるような新しい事業に挑戦しています。
JC活動で意識していることは?
立川JCの活動において意識しているのは、一人ひとりに合った関わり方を尊重し、無理なく自分ごととして関われる環境づくりです。
JCは「こうしなければならない」という場ではなく、各メンバーがそれぞれのペースで関わり、挑戦できる場だと思っています。その中で私自身は、強制ではなく伴走する姿勢を大切にし、メンバー同士が互いを尊重しながら前に進める雰囲気を意識しています。
また、無駄を省いた効率的な仕組みづくりや、スケジュール管理の徹底も重要なテーマとして意識しています。特に、活動をスムーズに進めるためには、明確な引継ぎや仕組みの整備が不可欠です。誰もが迷わず動ける雛形のような形を整え、継続可能で再現性のある運営を目指しています。
さらに、地域の子どもたちの笑顔や、メンバーの笑顔を思い浮かべながら行動することを心がけています。JCの活動は一時的なイベントではなく、未来へとつながる「希望の種まき」だと考えています。そのため、どの活動においても次世代につなぐ意義を忘れずに取り組むようにしています。
印象に残っているエピソードはありますか?
私がこれまでのJC活動の中で最も印象に残っているのは、「わんぱく相撲」の運営に携わった経験です。
毎年この日を楽しみにしている子どもたちの姿、勝ったときの満面の笑顔、負けて流す悔し涙、そしてそれをそっと見守る保護者の皆さんのまなざし、すべてが心に残る光景でした。
子どもたちは、相撲という競技を通して、勝ち負けだけでなく礼に始まり礼に終わるという礼節の大切さ、真剣勝負に挑む姿勢、仲間と競い合う中での成長を体験します。
こうした機会は、日常生活ではなかなか得がたいものであり、わんぱく相撲は単なるイベントを超えた人生の糧になる貴重な場だと強く感じました。
この事業に関われることを誇りに思い、これからも多くの子どもたちにとって、かけがえのない一日を届けられるよう努めていきたいと思っています。
JCの活動で得たものとは?
立川JCに入会して良かったと感じる一番の理由は、支え合える仲間に出会えたことです。
仕事や家庭の状況がそれぞれ異なる中で、同じ志を持って地域のために動く仲間たちと出会えたことは、自分にとって大きな財産です。困難なときには励まし合い、成功したときには心から喜び合える関係性が、日々の活動に前向きな力を与えてくれています。
また、JCの活動に積極的に関わる姿を通じて、自分の子どもにも主体性が育まれていることを実感しています。地域の活動に「連れて行く」から「一緒に運営する」へと変化し、子ども自身の行動力や視野が広がってきているのを感じます。
さらに、さまざまな立場の人と一緒に事業や委員会を運営する中で、人のマネジメント能力も格段に向上しました。チームで成果を出すためには、役割の分担やコミュニケーション、モチベーションの引き出し方が重要であり、JCの場はそれを実践的に学べる貴重なフィールドだと感じています。
これらの経験を通して、JCは自分自身と家族、そして地域すべてにプラスの影響を与えてくれる場であり、入会して本当によかったと心から思っています。
ご自身の今後の成長についてはどう感じていますか?
立川JCに入会してから、最も成長を感じているのはリーダーシップスキルの向上と地域ネットワークの広がりです。
委員会活動や事業運営を通じて、チームをまとめる立場を経験する中で、メンバー一人ひとりの特性を活かしながら物事を前に進める力が自然と身についてきました。特に、意見の違いを尊重しつつ調整を図る力や、相手のモチベーションを引き出す関わり方など、実践的なスキルを学ぶことができました。 また、JCという枠を越えて、地域の企業や団体、行政とのつながりが生まれたことは、自分自身の世界を大きく広げるきっかけになりました。
さまざまなバックグラウンドを持つ方々と出会い、共に地域の未来について語り合いながら活動できることは、かけがえのない経験です。
これらの成長は、仕事や家庭、地域活動など、あらゆる場面にポジティブな影響をもたらしてくれていると実感しています。
JCで今後取り組みたいことは?
残り少ないJC活動の期間の中で、どこまで実現できるかは分かりませんが、私が今、立川JCで本気で取り組みたいと考えているのは、全国共通で活用できるボランティア証明制度のモデル構築です。
地域で行われているたくさんの善意ある活動が、正しく評価され、将来に活かされる仕組みを作ることで、ボランティアが「やさしさの記録」として残る社会を目指しています。 まずは、立川・国立・武蔵村山の3地域でこのモデルを試験的に展開し、実際のニーズや運用面の課題を見つけながら、実用的で再現性のある形をつくっていきたいと考えています。
JC活動を通じて得た人とのつながり、まちづくりの経験、行動力を総動員して、子どもたちや地域の人たちのやさしさが“証”として残る仕組みを形にすること。それが、私にとってこの組織に残す最後の挑戦であり、未来へのバトンだと思っています。
入会を検討している方へのメッセージをお願いします。
立川青年会議所は、「入会した後に、何をしたいのか」その想いを本気で形にできる場所です。
ただ入会するだけでは、思い描いた変化はなかなか起きません。ですが、青年会議所というフィールドをうまく活用すれば、自分自身を変え、まちを変え、社会にインパクトを与えることも決して夢ではありません。
私自身も、最初はぼんやりとした想いで入会しましたが、「こういうことを実現したい」と自分の軸を持ったことで、多くの仲間に出会い、実際にそのビジョンを一歩ずつ形にすることができました。
そして、青年会議所は、日本だけでなく世界中にネットワークがある団体です。活動を通じて、視野が広がり、志を持った有力な人たちとつながる機会が多くあります。これは他ではなかなか得られない大きな魅力です。
もしあなたに、「実現したい想い」があるのなら、ぜひ立川JCという場を使ってみてください。 私たちは、その挑戦を本気で応援します。あなたの参加を心からお待ちしています。